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シロアリ駆除は必要ない?
駆除の必要性から予防方法まで解説!
2024年5月公開
「畳をめくったらシロアリが!」
「お風呂場で羽アリが大量発生!」
自分の大切な家でシロアリが発生したら…あなたはどうしますか?
駆除しなきゃと思いつつも、お金もかかるし…そもそもどうしたらいいか分からな…と思ってしまう人も多いのではないでしょうか。
やがて時が経過するとそれも忘れ、「とりあえずおさまったみたいだし、放っておけば多分そのうちいなくなる!」などと、都合よく考えてしまいがちです。
木材を主食としているシロアリが家の中に侵入すると、目に見えない床下を中心に確実に被害が進行していきます。
結果的に家の強度を下げてしまい資産価値も低下、来年の春にまた羽アリが大量発生してパニック、というケースも珍しくありません。
今回はシロアリ対策のプロであるアサンテが、シロアリ駆除が必要な理由から発生を予防するための対策まで、詳しくご紹介していきます。
これらを参考にして、大切なご自宅を安心して暮らせる状態に維持していきましょう。
目次
シロアリが発生しない住宅は、ほぼない!
以下の国土交通省の資料にあるように、日本の家屋のほとんどはシロアリの餌になりやすい木造であるため、「うちにシロアリ駆除は必要ない!」という意見はほぼ誤りだと言えます。
最近では床下が防湿コンクリートになるなどシロアリが発生しにくい住宅が増えていますが、“まったく発生しない”わけではありません。
一般的に新築時にはシロアリ対策の薬剤処理がされているのですが、その効果が永久に続くわけではありません。
ご自宅を建ててから10年、20年と特になにも対策をせずに、そのまま放置していないでしょうか?
シロアリ対策という視点で考えると、実は対策が必要になる期間、タイミングがあるのです。
また、シロアリの発生を「予防」するためにも、やっておいたほうがよいことがたくさんあります。
シロアリの予防・駆除には検討すべき「時期」がある
新築時に限らずシロアリ防除施工を実施すると、たいていの場合は保証期間があります。
この期間はシロアリが再発生しても無償で再処理をしてくれます。
被害の見落としなどがあって進行してしまった被害があれば、修繕費用も補償してくれる期間になります。
保証期間は「5年間」が一般的で、この年数はおおよそ薬剤の効果が持続する期間です。
保証期間が終わるタイミングで、メーカーからシロアリの予防対策、調査についての連絡が来るはずです。
その時は後回しにせずに、しっかりと検討しましょう。
木造だけじゃない! 鉄筋コンクリートの家でも予防・駆除は必要
日本の住宅はその多くが木造家屋となっており、シロアリのリスクが必ず付きまとう造りをしています。
では鉄筋コンクリート造りの住宅はシロアリ被害のリスクはないのでしょうか?
実はそんなことはありません。
主たる構造部分は木材を使用していないのですが、実際は床材や壁材、枠木などには木材が使われているケースが多く、シロアリの発生リスクはあります。
発生が確認された場合はしっかりと駆除をするべきですし、継続的に予防の処理をしておくことも同様に大事なのです。
シロアリ駆除をしなければいけない理由と対策のポイント
シロアリが出たら、必ず駆除処理をしておくことが大切です。
その理由と駆除方法をここで説明します。
家の中で見かけたら被害が進行している可能性大
シロアリは白くて小さな虫なのですが、皆さんが多く目にする種類は「羽アリ」という個体です。
羽アリは体が黒っぽく一見シロアリとは分からない小さな羽虫で、一度に大量に発生します。
これは巣から分家・繁殖のために起こる「スウォーム(群飛)」という現象で、4~6月頃に見かけたら要注意です。
また、羽アリを見かけたときにはある程度巣が大きくなっている可能性が高く、床下に侵入して被害が既に進行している状態と思われます。
なぜ床下に侵入するのか。
それは床下がシロアリにとって非常に快適な環境だからです。
皮膚が薄く乾燥や光に弱いので、暗くてジメジメした床下はとても居心地が良いのです。
放っておけばそのうちいなくなる!という期待はしない方がよいでしょう。
被害進行でもっとも怖いのは「強度低下」
シロアリの被害が進行することで最も怖いのは、木材の強度が低下することです。
餌となる木材が加害されると徐々に強度が下がり、被害が大きくなればなるほど(放っておけばおくほど)修繕する費用もかさみます。
それが住宅の構造を支える重要な部材であれば、より大きなリスクを伴います。
だからこそ、もしシロアリを見たら、迷わず駆除をするべきなのです。
シロアリ駆除は専門業者に依頼するのが一番
シロアリを見かけたらホームセンターに駆け込んで駆除剤を購入、シロアリが出たところに入念に薬剤を撒きます。
これで完了!
ちょっと待った!それではシロアリはきちんと駆除できません。
シロアリは床下から侵入してくるので、主に1階部分の床下に薬剤処理を施さなければなりません。
それも部分的ではなく全域です。
部分的に薬剤を撒くことは、被害が周囲に拡大する可能性があり、むしろ逆効果になります。
さらに、薬剤処理をするために床下に入らなければなりませんが、皆さんは自分の家の床下に入ったことがあるでしょうか?
床下に入って作業するのは体力的にもきつく、危険です。
しっかりとシロアリ駆除をするなら、ここは素直に専門業者に依頼しましょう。
自分でできると思っていても、発生箇所を正確に突き止めて確実に駆除をすることは非常に難しいのです。
シロアリ駆除の前に、発生の「予防」対策が重要
駆除処理の作業を自分で行なうのは難しいものですが、自分でできることもあります。
それはシロアリを寄せつけないように「予防」することです。
以下のようなことをしておけば、シロアリが発生しにくい環境を作ることができます。
ポイント1:家の周りに材木などを置かない
家の周りに材木などを放置していないでしょうか。
これはシロアリを寄せつける原因になりやすい状態です。
どうしても置く必要がある場合は、土の上に直接置かないこと、地面に直接刺さっている柵や杭も、できれば木製のものは避けましょう。
ポイント2:こまめに点検する
住宅は年数が経つにつれて様々な部分に不具合が発生してきます。
床下も例外ではありません。
およそ1年に1度くらいはシロアリの発生、被害が出ていないかチェックしましょう。
ただ、自分で点検するのはとても大変です。
できれば専門業者のプロの目でみてもらうとよいでしょう。
シロアリ保証があればその業者を呼べばみてもらえるはずです。
住宅メーカーに相談した場合も、シロアリ駆除業者の手配や紹介をしてくれるはずなので、依頼してみましょう。
ポイント3:予防処理を定期的に行なう
シロアリ対策として、もっとも効果的なのはやはり薬剤処理を定期的に施して「予防」しておくことです。
侵入してしまったシロアリを駆除するよりも、発生しないように予防する方が圧倒的に簡単です。
予防の処理も業者に依頼するとお金がかかりますが、被害が大きくなったときのことを考えれば、持ち家の維持費として優先順位の高いものと考えたほうがよいでしょう。
薬剤の保証期間は一般的に5年間なので月々に換算すると数千円程度。
リスクを考えれば決して高価なものではないはずです。
■まとめ
日本で戸建住宅を所有している人にとって、シロアリは切っても切り離せない存在。
シロアリ予防と駆除対策はご自宅を長持ちさせるための重要なポイントです。
発生を確認したときは、まずはしっかりと駆除しましょう。
また、発生しないように予防をしておくことで被害を回避できる可能性は高まります。
家の周りに材木などを置かない
こまめに点検する
予防処理を定期的に行なう
誰もが安心して安全な家に住み続けたいと考えているはずです。
この記事の内容がその助けになれば幸いです。
その他お困り事があれば是非アサンテにご相談ください。