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新築のお家でシロアリ被害に
遭うことはある?
推奨される対策と効果を紹介!

シロアリが発生する家と聞いて、“古い木造家屋の住宅”をイメージされる方が多いかもしれません。
そのため、新築住宅にシロアリが発生することを想定していない方がほとんどで、“新しい住宅=シロアリ被害はあり得ない”といったイメージがあるのではないでしょうか。
しかし、新築であってもシロアリ被害に遭う可能性があり、対策を講じる必要が出てくるケースもあるのです。
本記事では、新築でもシロアリ被害に遭うのか、推奨される対策と効果についてまとめました。
新築でもシロアリ被害に
遭うケースはある?
新築でも、シロアリの被害に遭うケースがあります。
そもそもシロアリは古い住宅を狙って自然発生するとは限りません。
条件さえ整っていれば築年数に関係なく侵入してくる可能性があります。
例えば、新築住宅自体に何か問題がなかったとしても、建てた土地が湿地だったり湿気が溜まりやすい場所だったり、餌となる木材が多く存在しすでにシロアリが生息していたりと、シロアリが発生しやすい“湿度・温度”が保たれている場合には発生のリスクがあります。
新築だからと安心せず、適切なシロアリ対策を講じる必要があるでしょう。
建築時どのような対策がされる?
住宅の建てる時、シロアリにおけるどのような対策がなされているのでしょうか。
下記3点について内容をまとめました。
新築時のシロアリ対策は推奨されている
効果は5年が目安に
新築時の薬剤効果が切れたら
それぞれ解説します。
新築時のシロアリ対策は推奨されている
法律で明確に定められているわけではありませんが、建築基準法で「木造建築の地面から1メートル以内の部分に有効な防腐措置を講ずること、必要に応じてシロアリなどの虫による害を防ぐための措置を講じること」と記載されています。
シロアリの生息している地域では防除処理を施しておくのがよいでしょう。
このように新築時のシロアリ対策は推奨されており、そのため、新築住宅であればシロアリ対策が講じられた上で建設されているのが一般的です。

新築時の防蟻処理
効果は5年が目安に
新築におけるシロアリ対策として防蟻の薬剤が使用されますが、その効果は5年程度だといわれています。
新築住宅の建設時のシロアリ対策は法律で義務付けられているものの、薬剤の効果が低下してくるとシロアリ発生のリスクが徐々に高まってきてしまうのです。
新築時の薬剤効果が切れたら
新築時は一般にシロアリ保証が付いていますが、薬剤効果は永久に継続するわけではありません。保証期間は5年で設定されている場合が多いのですが、この5年が薬剤の有効期間の目安です。
では、薬剤効果が切れたらどうすればよいのでしょうか。
たいていは新築時の住宅メーカーから点検や薬剤の再処理(更新)の案内がきます。そこで見積もりをもらえるでしょう。
安い金額ではないため迷う方も多いと思いますが、シロアリの侵入リスクを考えると更新して薬剤効果を持続させておくのがよいのは言うまでもありません。
ただ、このタイミングで他の専門業者へ切り替えるのも費用面やサポート面でも有効です。
特に築年数の浅いお家はリスクが比較的低いため、安価のプランを持っている業者もいます。更新の案内がきたら検討してみるのも良いでしょう。
どのような業者を選んだらよいのか、こちらのページも参考にしてみてください。
家を建てる際にできる
シロアリ対策
家を建てる際にできるシロアリ対策を下記の内容にまとめました。
床下の造りは点検がしやすい造りに
木材や断熱材の選択
シロアリの侵入経路への対策も
それぞれ解説します。
床下の造りは点検がしやすい造りに
新築時、シロアリの侵入経路になりやすい床下部分を確認できる点検口を設置しておきましょう。
シロアリ被害を防止・拡大を防ぐためには定期的な点検が重要です。
点検口を作ることで専門業者が点検しやすい環境となるほか、配管などさまざまなトラブルに対応しやすくなります。

床下点検の侵入口となる台所の収納庫
木材や断熱材の選択
シロアリは木材をエサとすること、暖かい場所を好むため断熱材の内部や周辺に寄ってきやすい、といった生態があります。新築住宅の建設時にそれら資材の選択にも気を使いましょう。
まず、シロアリは一般的にエゾマツやホワイトウッドなど、“柔らかく湿気が多い”木材を好むと考えられています。
一部、湿気に関係なく乾燥木材も食害するシロアリもいますが、新築住宅を建設する際の木材はローズウッドやヒノキ、ヒバなど頑丈で乾燥した木材を使用すると一定の対策になるでしょう。
また、断熱材を使用する場合は鉱物系のグラスウールやロックウール、天然系のセルロースファイバーはシロアリ耐性が強いと言われています。
シロアリ対策を重視した新築住宅を建設する際は、これら資材にも気を使ってみてはいかがでしょうか。
シロアリの侵入経路への対策も
新築住宅そのものにおけるシロアリ対策も重要ですが、その上でシロアリが侵入しにくい住環境を整えるのも対策のひとつです。
侵入経路対策として、まずシロアリのエサとなる物を放置しないことが重要です。シロアリが好む木材だけでなく、栄養分となるセルロースを含むダンボールや書物なども長期間放置しないようにしましょう。
そのほかには、排水管のトラブルなどによって水が床下などに浸透すると、シロアリが好む湿気が高い環境が作られてしまいます。
水回りは家の中でトラブルが起きやすい場所です。水漏れや水染みなど異常が起こっていないか、日頃から確認するクセをつけておいてください。

床下で確認された水漏れ
また、床下の通気口にも注意が必要です。

床下の通気口
床下部分の通気口は、内部の湿気を逃す重要な構造の一つです。通気口の前にゴミなどを放置していると湿気の逃げ場がなくなります。
もともと湿気がこもりやすい環境にある床下だけに、シロアリが快適に過ごせる環境が形成される恐れがあるのです。
シロアリを侵入させないためにも、このような侵入経路への対策を十分に講じるようにしましょう。
まとめ
新築であっても、環境条件によってシロアリが発生する恐れがあります。
まず、新築を建設した場所がもともとどのような場所だったのか、周辺環境を一度確認しておくのもよいでしょう。
また、新築時のシロアリ対策は多くの住宅で施されているものの、防蟻措置として使用される薬剤の効果は5年ほどと言われており、日頃からの対策と薬剤処理の更新を意識しておきましょう。
これから長く暮らす快適なシロアリから住宅を守るためにも、あらためてご自宅のシロアリ対策について考えてみてはいかがでしょうか。