シロアリ駆除の基本的な道具は、ホームセンターで購入することが可能です。

噴霧器

散布する薬剤

保護具

ヘッドライトや懐中電灯

駆除剤は、スプレータイプやベイトタイプなど、状況に応じて選択できます。

自分でシロアリ駆除を行う場合、薬剤から身を守るために防塵・防毒マスクや防護服、手袋などの保護具の準備も必要です。
ヘッドライトや懐中電灯は床下作業に不可欠で、薬剤が周囲へ拡散するのを防ぐために使用する養生シート類も欠かせません。

床下は暗くて狭いため、怪我をしないようにしっかりと準備する必要があります。

基本的に、シロアリの根本的な駆除を自分で行うのは難しいといえます。軽微な被害であれば、自分で駆除を検討したいと考える方もいますが、自分で駆除を行う場合には、注意点を把握しておくことが大切です。
ここでは、DIYによるシロアリ駆除のメリットとデメリットをわかりやすく解説します。

シロアリ駆除を自分で行うメリット

シロアリ駆除を自分で行う際の大きなメリットは、コストを削減できる点です。必要となる駆除剤や道具を準備できれば、業者に依頼する場合にかかる施工費用や人件費を抑えることができます。市販の駆除用品はホームセンターなどで購入できるため、予算に応じた選択が可能です。

シロアリ駆除を自分で行うデメリット

シロアリ駆除を自分で行う場合の大きなデメリットは、根本的な駆除が難しい点です。シロアリは地中深くや木材の内部に巣を作り、さまざまなルートで侵入してきます。
目視できる範囲のみの処理では不十分な場合が少なくありません。また、薬剤処理すべき箇所を特定できても、適切な処理ができなければシロアリを駆除できません。

さらに、薬剤使用による健康リスクにも注意が必要です。薬剤には化学成分が含まれているので、正しい使用料や使用方法を守らなければ、呼吸器への影響や皮膚の炎症、かぶれなどを引き起こす恐れがあります。

シロアリを駆除するには、専門的な知識や作業手順が必要です。これらのメリットとデメリットを考慮し、自分での対応が難しい場合にはシロアリ駆除の専門業者へ依頼するとよいでしょう。

シロアリ駆除をホームセンターの道具で行う際は、駆除効果を引き出すためにも、適切な準備と駆除手順の理解が大切です。
ここでは、道具と材料の選定方法から具体的な施工手順、作業時の注意点など具体的な方法を紹介します。

駆除に必要な道具と材料の選び方

噴霧器は、家屋の規模にあわせて選択しましょう。一般的な戸建て住宅なら、広範囲の作業を効率的に進められる電動式やエンジン式の噴霧器がおすすめです。小規模の作業なら手動式でよいでしょう。

防護具は呼吸器系を守る防塵・防毒マスク、皮膚を守る耐薬品性手袋、目を保護するゴーグルなどがあります。防護服の下に着る作業着は、肌の露出を防ぐ長袖長ズボンタイプを着用し、怪我や薬剤の付着から身を守ります。
床下作業用のヘッドライトは、広範囲を照らせる明るいものを選びましょう。

養生シートは薬剤の飛散防止に使用します。床面と壁面をしっかり覆えるサイズが適切です。

シロアリ駆除剤の選び方

市販のシロアリ駆除に使用する薬剤は、用途と効果に応じて選択します。それぞれの特徴を理解し、被害状況にあわせて選びましょう。
薬剤は、大きく次のように分けられます。

状況に応じてこれらの薬剤を選択します。施工前には使用説明書を確認し、適切な使用方法を守って慎重に作業を行いましょう。

施工の際の注意点

床下で照明器具や電動工具を使用するときは、漏電事故を防ぐ観点から、漏電ブレーカーを必ず使用しましょう。

安全性を考慮して作業は2人以上で行うとよいでしょう。常に声をかけ合って安全を確認します。
床下の移動や作業は這って行うため、体力を必要とします。無理のない姿勢を心がけましょう。

専門業者によるシロアリ駆除の主な方法は、以下の2つです。

バリア工法

ベイト工法

バリア工法は、床下の地面に薬剤を散布してシロアリの侵入を防ぎます。木部には薬剤の吹き付けや注入をします。
ベイト工法は、薬剤入りの餌をシロアリの活動場所に設置して巣に持ち帰らせることで、コロニー全体の駆除を目指します。

これらの方法のうちどちらを選択するか、どのように実施するかの判断には専門的知見が必要となります。被害をもたらしているシロアリの種類によっても、適している駆除方法は異なるため、まずは専門業者に調査を依頼して被害の状況を確かめてもらうことが重要です。