社会貢献への取り組み
文化財や神社仏閣などの保護・保全を通して、地域社会に貢献しております。
私たちが世界に誇る歴史的木造建造物や四季の景観を彩る樹木の中には、シロアリや害虫の被害を受けているものもあります。そこで私たちは「日本文化の素晴らしさをより多くの人々に伝えていくために、私たちの技術が役立つのであれば力になりたい」という気持ちから、神社仏閣などの保護・保全事業に努めています。
事例紹介
桜の保全(熊谷市)
■所管 | 熊谷市役所公園緑地課 |
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【施工メモ】
外来種のクビアカツヤカミキリから桜の木を守る取り組みとして、2024年(令和6年)2月に防除施工を実施しました。施工内容は対象となる桜の木の根元に穿孔して薬剤を注入し、浸透させます。浸透確認後に切口の保護のためゆ合剤を注入し、パテで蓋をする作業です。
【クビアカツヤカミキリとは?】
サクラやモモなどのバラ科の樹木に寄生し、幼虫が樹木内部を食べて枯らしてしまう外来種のカミキリムシです。日本では2012年に愛知県で最初の被害が確認されました。その後は埼玉県、徳島県、群馬県など13都府県(2023年1月現在)でもサクラ並木や果樹園などに大きな被害が報告されており、2018年1月に「特定外来生物」に指定されました。
記念艦戦艦三笠
■所管 | 防衛省 |
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■建造所 | ヴィッカース社(イギリス) バロー=イン=ファーネス造船所 |
■所在地 | 神奈川県横須賀市稲岡町82-1 |
【施工メモ】
施工内容はシロアリ予防です。甲板に木材が使用されているため、シロアリ被害を予防する処理を当社にて実施しました。
【記念艦戦艦三笠とは?】
三笠は大日本帝国海軍の戦艦です。奈良県三笠山にちなんで命名されました。1904年(明治37年)の日露戦争では、東郷平八郎大将が乗艦する連合艦隊の旗艦として活躍した戦艦です。現在は神奈川県横須賀市の三笠公園に記念艦として保存されています。世界で唯一現存する前弩級戦艦です。2017年(平成29年)には、日本遺産「Japan Heritage」の構成文化財として指定されました。
林芙美子記念館
■所有者 | 新宿区・新宿区教育委員会 |
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■運営 | 公益財団法人新宿未来創造財団 |
■開館 | 1992年(平成4年)3月22日 |
■所在地 | 東京都新宿区中井2-20-1 |
【施工メモ】
施工内容は、シロアリ予防です。この案件では、公益財団法人新宿未来創造財団の依頼により、シロアリ予防を行ないました。
【林芙美子及び記念館とは?】
記念館は、『放浪記』『浮雲』などを代表作にもつ、小説家の林芙美子が1941年(昭和16年)8月から死去する1951年(昭和26年)6月28日までの間を過ごした家です。この家は改築・整備されたのち、記念館として公開されています。特に茶の間や風呂、厠、台所などにこだわりの見られる家です。画家であった夫の緑敏のために、アトリエも作られました。
氣比神宮
■所管 | 氣比神宮 |
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■所在地 | 福井県敦賀市曙町11-68 |
■創建 | (伝)仲哀天皇年間 |
【施工メモ】
施工は2005年(平成17年)7月です。この案件は、神社仏閣の保護・保全を目的とした「神社仏閣プロジェクト」の一環として角鹿神社の施工が行なわれました。角鹿神社は「敦賀」の元になったともいわれる「つぬが」の名を持つ貴重なお社です。シロアリ被害が床下だけではなく天井にまで及んでいました。念入りな施工を行ない、被害の進行を防ぐことができました。施工後4年間は定期点検も実施されました。
【氣比神宮とは?】
氣比神宮は、上古より北陸道総鎮守と仰がれ、古代・中世にその勢力を誇りました。そして、国宝に指定されたのが1906年(明治39年)のことです。氣比神宮は鳥居が特徴的で、高さ約11mの大鳥居は春日大社(奈良県)、厳島神社(広島県)と並び、日本三大木造大鳥居の一つです。
静岡浅間神社
■所管 | 静岡浅間神社 |
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■所在地 | 静岡市葵区宮ケ崎町102-1 |
■創建 | 神部:(伝)崇神天皇年間 浅間:901年(延喜元年) 大歳:(伝)応神天皇年間 |
【施工メモ】
施工は2005年(平成17年)7月です。この案件は、神社仏閣の保護・保全を目的とした「神社仏閣プロジェクト」の一環として斎館と玉鉾神社の施工が行なわれました。施工内容は、シロアリの生息調査および予防施工です。施工後4年間は定期点検も実施されました。
【静岡浅間神社とは?】
静岡浅間神社は、神部神社、浅間神社、大歳御祖神社の三社の総称です。三社はいずれも独立した神社として祭祀が行なわれています。1971年(昭和46年)6月には社殿24棟が、1999年(平成11年)2月には宝蔵・神廐舎が国の重要文化財に指定された神社です。徳川家ともゆかりがあり『東海の日光』とも呼ばれています。
尾張大國霊神社(茶室)
■所管 | 尾張大國霊神社 |
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■所在地 | 愛知県稲沢市国府宮1-1-1 |
【施工メモ】
神社仏閣の保護・保全を目的とした「神社仏閣プロジェクト」の一環として、2013年(平成25年)1月に施工しました。施工内容は、境内にある茶室のシロアリ生息調査および予防施工です。
【尾張大國霊神社とは?】
奈良時代、国衙に隣接していたことより、尾張大國霊神社は尾張国の総社と定められていました。また、国司自らが祭祀を執り行なうことから、通称『国府宮』としても知られている神社です。特徴として、現在も尾張地方の総鎮守神、農商業守護神、厄除神として広く信仰されているという点があります。毎年旧暦1月13日に執り行なわれる「はだか祭り」が有名です。