ホームプロに学ぶ!シロアリ対策賃貸でシロアリが出た時はどうすべき?対処や費用から初期症状まで解説!

賃貸でシロアリが出た時はどうすべき?
対処や費用から初期症状まで解説!

賃貸でシロアリが出た時はどうすべき?対処や費用から初期症状まで解説!

2024年11月公開

自宅でシロアリを発見した際、多くの方が不安に襲われることでしょう。

シロアリは家を食べてしまうと言われる害虫で、1匹見つかると数多くのシロアリが存在していると言われています。

本記事では、賃貸でシロアリが出た際の対処法、費用などについてまとめました。

賃貸でシロアリを発見した方は、ぜひ参考にしてみてください。

賃貸でシロアリを発見した時どのように対処する?

賃貸でシロアリを発見した場合のポイントは下記の2点です。

  1. シロアリ駆除を自分でやることはおすすめできない
  2. まずは大家さんや管理事務所に連絡

それぞれ解説します。

①シロアリ駆除を自分でやることはおすすめできない

シロアリを発見した際、その駆除を自分でやることはおすすめできません。

自分で対応しようと考える方もいるかもしれませんが、シロアリ駆除は専門業者がいるほど難しく、部分的に殺虫剤を撒いたりするとシロアリが移動して建物全体に被害が拡大する恐れがあります。

自己判断による、その場しのぎの対応は避けるべきでしょう。

②まずは大家さんや管理事務所に連絡

賃貸でシロアリを発見した際、第一にやるべきことが “大家さんや管理事務所への連絡”です。

一般的に賃貸物件でシロアリが発生した場合、その駆除費用を負担するのは大家さんまたは管理会社となります。

自分で勝手に駆除業者へ依頼してしまった、誤った方法で対処して被害が拡大した、こういったケースの場合は費用を負担する可能性があるため注意しましょう。

シロアリ駆除の費用は入居者持ちにはならないケースが多い

シロアリ駆除の様子

シロアリ駆除の様子

シロアリ駆除の費用は入居者が支払わないケースがほとんどです。

なぜ、所有者が費用を負担するケースが多いのか、また入居者が気をつけておくべきポイントについて解説します。

原則は所有者が費用を負担

シロアリが賃貸物件で発見された際、その駆除費用などの対策費用は、原則大家さんや管理会社など所有者が負担します。

賃貸物件の所有者は、使用収益できる住環境を整える義務があるからです。

お風呂場に黒くて小さな羽アリが大量に発生したり、畳をめくったらシロアリが密集してうごめいているような状況は見たら、決して気持ちのいいものではありません。シロアリ被害で床がブカブカするなども、快適に居住できる空間とは言えないでしょう。

入居者が費用を負担するケースはある?

賃貸物件のシロアリ駆除費用は所有者が負担するのが一般的ですが、下記のような点には気をつけましょう。

報告を怠ったことで被害が拡大

賃貸契約書における内容

それぞれ解説します。

報告を怠ったことで被害が拡大

シロアリ被害は、放置しておくと被害が拡大してしまうおそれがあり、修繕費用も高額になるケースがあります。ただ、被害が進行しているか、これが本当にシロアリか、それを判断することは難しいものです。

前述のとおり、入居者が費用を負担することは原則ありませんが、異変に気づいたら速やかに報告しましょう。その他生活の中で感じる様々な異変について速やかに報告することはとても大切なことなのです。

賃貸契約書における内容

賃貸契約をする上で、所有者と入居者は必ず賃貸契約書を交わします。

まれなケースですが、その内容に害虫駆除などにおける費用負担について記載されている可能性はあります。(入居者負担または一部負担など)

管理会社指定の駆除業者が存在する場合もあります。指定会社以外での費用は負担しないなどの取り決めもあるため注意しましょう。

賃貸契約書に記載される取り決めに応じて入居している以上、入居者はそれに従わざるをえません。

もしかしたら!シロアリ被害の初期症状

シロアリの被害を拡大させないために、シロアリ被害の初期症状を知っておくとよいでしょう。

シロアリ被害の初期症状を下記の内容にまとめました。

初期症状①:蟻道(ぎどう)がある

初期症状②:床が軋んだり沈んだりする

初期症状③:ドアや窓、襖の立て付けが悪くなる

初期症状④:柱や壁を叩くと空洞音がする

それぞれ解説します。

初期症状①:蟻道(ぎどう)がある

蟻道(ぎどう)

シロアリが発生している可能性が示唆される初期症状のひとつが、蟻道(ぎどう)の存在です。

蟻道とはその名の通り、“アリの道”で、建物の外回りの基礎部分などに見つかった場合は建物内に侵入している可能性があります。

初期症状②:床が軋んだり沈んだりする

賃貸物件で1階部分に住まわれている方の場合、入居当初にはなかった床の軋み・沈みを感じたらシロアリが発生している可能性を疑いましょう。

乾燥・日光が苦手なシロアリは床下の木材など、暗くジメジメした地面から建物に侵入するケースが多くあるため注意してください。

初期症状③:ドアや窓・襖の立て付けが悪くなる

部屋のドアや窓・襖の立て付けが悪くなってきたと感じた場合、シロアリ発生を疑います。

シロアリによって柱や壁が侵食されていれば、本来の強度が保てずに開口部の歪みなどで立て付けがわるくなってしまうでしょう。

ドアや窓・襖の開閉に違和感があるといった方は、要注意です。

初期症状④:柱や壁を叩くと空洞音がする

シロアリは木材のセルロースを栄養分としており、とくに木材の柔らかな部分を好んで食べています。

そのため、シロアリに侵食されている木材は空洞となり、叩くと重い音ではなく乾いたような空洞音を確認できるでしょう。

今まで空洞音が一切なかった柱や壁に、そのような変化が訪れた場合はシロアリの存在を疑いましょう。

シロアリをそのまま放置したらどうなる?

シロアリ被害の発生を確認したら、そのまま放置してはいけません。

建物の強度が低下する

駆除、修繕費用が高くなる

これら様々なリスクが発生します。

建物の強度が低下する

シロアリは、床下から壁、ドア、柱など家中の木材が餌になります。

仮に建物を支える材料である木材の強度が下がれば、耐性が下がり震災や台風などによる倒壊リスクが高まってしまうでしょう。

シロアリを放置すれば被害は建物全域に拡大しまうことがあるため、注意が必要です。

駆除・修繕費用が高くなる

シロアリが侵入してきて早期の対策を怠った場合、日に日に被害は拡大していき、駆除・修繕費用が高額になることがあります。

シロアリ防除の処理は、予防(シロアリ被害が発生していない)であれば安価の料金プランを持っている業者もいます。駆除(シロアリ被害が発生している)の場合、このプランが適用できず、駆除費用は比較的高くなる傾向があります。さらに、柱や壁、床などに食害を受けていると、それを交換しなければならないケースも出てきます。

家の中でシロアリ被害を見つけたら、できるだけ早く対処しましょう。賃貸物件であれば、大家さんや管理会社に速やかに報告してください。

■まとめ

賃貸物件でシロアリを発見した際、自己判断で対処せずに大家さんや管理会社など、まずは「所有者」に連絡をするようにしてください。

シロアリにおける害虫駆除費用は所有者の負担が一般的です。

シロアリが発生しにくい状況を整え、またシロアリが発生していることが疑われた際はまず所有者に連絡して専門業者の調査を仰ぎましょう。

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