ホームプロに学ぶ!シロアリ対策シロアリ駆除剤ってどれがいいの?特徴から使い方まで徹底解説!

シロアリ駆除剤ってどれがいいの?
特徴から使い方まで徹底解説!

シロアリ駆除剤ってどれがいいの?特徴から使い方まで徹底解説!

2024年10月公開

「大切なわが家を『自分で』シロアリから守りたい!」

そう思っているあなたへ。この記事では、シロアリ駆除剤の特徴や選び方、使用方法まで徹底解説します。

シロアリ被害は、気づいた時には手遅れになっていることも・・・。大切な家をシロアリから守るために、正しい知識を身につけ、適切な対策を行いましょう。

シロアリ駆除剤とは

シロアリ駆除剤は、建物の木材部分を食害するシロアリを駆除するための薬剤です。シロアリ駆除は家屋や構造物を守るために不可欠です。シロアリは家の土台や柱となる木材を食べ、家の安全性を脅かします。被害が広がれば、修理費用も高額になりますので、早めに適切な駆除剤を使ってシロアリを駆除する必要があります。

シロアリ駆除剤の種類と特徴

シロアリ駆除剤を選ぶ際は、種類と特徴を理解しておきましょう。以下に、4つの駆除剤の特徴をまとめました。

エアゾール

粒剤

液剤

ベイト剤

エアゾール

スプレー缶で、薬剤を霧状に散布する駆除剤です。シロアリや木材に吹きかけます。 軽いので持ち運びやすく、また散布用の機材を別途用意する必要がないため、気軽に使えるのがメリットです。 ただし、木材の内部まで行きわたらせるのが難しく、すでに木材の内部に侵入したシロアリには殺虫成分が届きにくいのがデメリットです。 エアゾールは、外に出てきた羽アリの駆除や、木材にシロアリを寄せつけない「予防」を目的とした製品が多く、木材の内部に侵入したシロアリの駆除にはあまり向いていません。

粒剤

粒や粉のかたちをした駆除剤です。地面に撒くだけなので簡単に使用できます。 ただし、エアゾールと同様に木材の内部に殺虫成分を行きわたらせるのには向いていません。 粒剤は、地面から木材に向かって移動するシロアリを駆除し、木材に侵入させないことを目的とした製品が多く、木材の内部に侵入したシロアリの駆除には向いていません。

液剤

水で希釈して使用する駆除剤です(※)。木材に注入して、内部にいるシロアリを駆除します。 また、木材の表面へ吹きかけたり、地面に撒いたりして、シロアリの侵入を予防することもできます。 希釈や注入・散布に別途機材が必要なため、手軽に使えないのがデメリットです。

※希釈済みで販売されている製品もあります。

液剤の散布(床下)

液剤の散布(床下)

ベイト剤

殺虫成分を含んだ餌を巣に持ち帰らせる駆除剤です。 シロアリが生息していそうな場所にベイト剤が入ったケースを設置するだけなので、比較的手軽に使用できます。 シロアリの巣全体を根絶でき、地下に大きな巣を作るシロアリに特に効果的です。 ただし、ケースをどこに設置すればいいのか、その判別が難しいのがデメリットです。 設置場所によってはシロアリが毒餌に食いつかず、効果がでないこともあります。

ベイト剤の設置(外周)

ベイト剤の設置(外周)

ベイト剤の設置(床下)

ベイト剤の設置(床下)

シロアリ駆除剤の選び方と使用方法

シロアリ駆除剤の選び方と使用方法について解説します。 市販のシロアリ駆除剤はさまざまな製品があり、その中からご自宅に適した駆除剤を選ぶ必要があります。

また、適切な方法で使用しないと効果が出ないケースもあります。

以下で具体的に解説します。

効果や用途の確認

シロアリ駆除剤にはさまざまな種類があり、効果や用途に違いがあります。 それぞれの特性を理解し、適切な駆除剤を選びましょう。 「予防用」「羽アリ向け」「ガーデニング用品向け」といった記載がある製品は、すでに家に侵入しているシロアリを駆除するには不向きです。 間違って購入しないようにしましょう。すでに侵入しているシロアリを駆除するなら、液剤またはベイト剤を選ぶとよいでしょう。

コストパフォーマンスの評価

シロアリ駆除剤を選ぶ際には、コストパフォーマンスも意識しましょう。 駆除剤の販売価格を単純に比べるのではなく、効果の持続性や再購入の頻度も考慮することで、結果的にコストパフォーマンスの向上につながります。

適切な施工方法

シロアリ駆除剤を効果的に使用するために、正しい施工方法を理解しておきましょう。 不適切な施工では効果が十分に発揮されません。 例えば、駆除剤を部分的に塗布しただけでは、未処理箇所からシロアリが侵入する可能性があります。また、用量を守ることが大切です。

液剤の場合、噴霧器やスプレーを使い、保護具を着用して作業してください。 作業後は手や顔をよく洗い、駆除剤が残らないようにしてください。 家族やペットの安全にも配慮し、駆除場所から遠ざけることが大切です。

ベイト式駆除剤はシロアリの侵入経路に設置し、餌が食べられていない場合は場所を変えることを検討してください。

適切な施工でシロアリ対策の効果を最大限に引き出しましょう。

シロアリ駆除剤の使用上の注意点

安全かつ効果的にシロアリ駆除を行なうために、以下の5つの注意点を守ってください。

取扱説明書の熟読

使用前に必ず製品の取扱説明書をよく読み、使用方法、使用量、注意事項などを確認しましょう。 特に、使用できない場所や対象物、使用時の注意点などは必ず確認してください。

保護具の着用

駆除剤を使用する際は、手袋、マスク、ゴーグルなどの保護具を着用し、皮膚や目、呼吸器への薬剤の付着を防ぎましょう。 特に、揮発性の高い薬剤や、刺激の強い薬剤を使用する場合は、保護具の着用が必須です。

液剤使用時の防具

液剤使用時の防具

換気の徹底

駆除剤を使用する際は、十分な換気を行いましょう。 特に、屋内で使用する場合は、窓を開ける、換気扇を回すなどして、空気を入れ替えるようにしてください。 換気が不十分な場合、薬剤の成分を吸い込んでしまい、健康被害を引き起こす可能性があります。

子供やペットへの配慮

子供やペットが駆除剤に触れたり、誤って口にしたりしないよう、十分に注意してください。 駆除剤を保管する際は、子供やペットの手の届かない場所に置き、使用後はしっかりと片付けましょう。 また、駆除剤を散布した場所には、子供やペットが近づかないように注意してください。

環境への配慮

駆除剤の中には、環境に悪影響を与える成分が含まれているものもあります。 河川や湖沼などの水辺に近接した場所で使用する場合は、環境への影響を考慮し、適切な方法で処理するようにしましょう。

シロアリ駆除でよくある質問(FAQ)

ここでは、シロアリ駆除に関するよくある質問にお答えします。

使用するタイミングは?

シロアリは春から夏にかけて活動が活発になりますが、実際には年間を通じて活動しています。 そのため、駆除剤はシロアリを発見したタイミングで速やかに使用してください。

一度の使用でどれくらい効果が持続する?

シロアリ駆除剤の効果の持続期間は製品によって異なります。 ラベルや説明書を確認し、効果の持続期間を把握しておきましょう。 業者に依頼する場合も、効果の持続期間や保証内容を必ず確認してください。

シロアリ駆除はやっぱり業者に頼むべき?

軽微な被害であれば、市販の駆除剤を使って自分で駆除することも可能です。 しかし、被害が深刻な場合や、床下などの手の届きにくい場所にシロアリがいる場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。 専門業者は、適切な駆除方法を選択し、安全かつ確実にシロアリを駆除してくれます。

シロアリ駆除後に再発する可能性は?

シロアリ駆除剤の効果は永続的ではありません。 また、シロアリのコロニーを全滅させても、別のコロニーからシロアリがやってきて侵入される可能性があります。 一度駆除したからといって二度とシロアリが出ないというわけではないのです。 駆除後も定期的に点検することと予防策を実施することで、シロアリ被害が再発するリスクを低減できます。 シロアリ駆除剤の持続期間を確認し、効果が切れるタイミングで再処理するのをおすすめします。 また、シロアリは湿度が高い環境を好むため、床下の通気をよくして湿度を下げるのも効果的です。

■まとめ

シロアリ駆除剤には、様々なタイプがあります。使用時は、マスクや手袋を着用し、安全対策を徹底することが重要です。

製品の取扱説明書をよく読み、適切な使用方法を守るとともに、定期的な点検とメンテナンスを行い、住まいの安全を保ちましょう。

この記事を読んで、自分で駆除するのは難しそうだなぁと感じられた場合は、無理せず専門業者に依頼することも検討してください。

※本記事内は、駆除剤に関する一般的な情報をまとめたものです。当社が駆除効果等を保証するものではありませんのでご了承ください。

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