ホームプロに学ぶ!シロアリ対策シロアリ発生!手遅れになる前に講じるべき対策とは?

シロアリ発生!手遅れになる前に講じるべき対策とは?

シロアリ発生!手遅れになる前に講じるべき対策とは?

2024年11月公開

シロアリは家の木材を食べる害虫で、気づかないうちに深刻な被害を引き起こす可能性があります。しかし、早期発見と対策を行っておけば、高額な修繕費用を回避できます。

そこで本記事では「シロアリの被害を防ぐための具体的な対策」と「シロアリ発生後の対応策」について解説します。

シロアリから家を守るために、ぜひ参考にしてください。

シロアリ被害の理解と早期発見の重要性

シロアリ対策の基本は、シロアリの生態と被害の兆候を理解することから始まります。しっかりと知識をもっておけば、適切な対処法を見出せます。

さらに重要なのは早期発見の意識を持つことです。定期的な点検を習慣化することで、住まいの長期的な安全を確保できます。

以下で、シロアリについての基本知識、初期兆候、早期発見方法について解説します。

シロアリの生態と種類

効果的な対策を立てるために、シロアリの生態や種類について理解しておきましょう。

日本では主にヤマトシロアリとイエシロアリの2種類が被害をもたらします。

ヤマトシロアリは全国に広く分布し、主に木材を食べます。乾燥に弱いため湿気を好み、湿度の高い場所には特に注意が必要です。また、光に弱い習性をもつため、明るいところで見かけることはほとんどありません。

イエシロアリは特別に加工した大きな巣を作り、巣から離れた家屋に侵入します。水分を運ぶ能力があるため、被害が家の床下部分から屋根裏まで広がることがあります。

このように、シロアリの種類によって生息場所や被害の特徴が異なるので、それぞれの特性を理解した適切な対策が重要です。

家屋におけるシロアリ被害の初期兆候

初期兆候の時点で発見できれば、被害を最小限に抑えられます。反対に、シロアリが家屋に侵入して時間が経過してしまうと、修繕箇所の規模が大きくなってしまうので、注意が必要です。

床下のシロアリ被害

床下のシロアリ被害

家屋におけるシロアリ被害の初期兆候について見ていきましょう。

初期の兆候としては、主に以下の4つがあります。

床や畳がブカブカする

木材に小さな穴が開いている

柱に不自然に土が付いている

春に羽アリが発生した

勝手口の柱のシロアリ被害

勝手口の柱のシロアリ被害

羽アリの発生

羽アリの発生

これらの兆候を見つけたら、専門業者に点検してもらうなどして、シロアリが原因となっているか確認しましょう。

なお、シロアリは木材を主食としているため、人を噛むなどの人体的な危害は加えません。しかし、家屋には大きな影響が出るので、いずれにせよ早めの対処が必要です。

詳しくはこちらの記事も参考にしてください。
シロアリ被害の初期症状4選 被害のリスクからその後の対処法まで解説!

早期発見のための方法

上記のような兆候が見られるときは、シロアリが住みついているかもしれません。基本的には木材の内部を食べるので、外側に食べ跡が見つかるようなケースは少なく、目視では分かりにくいこともあります。

次に、音で確認する方法があります。木材を軽く叩いてみて、空洞音がする場合は、シロアリが内部を食べている可能性があります。中身だけがスカスカになっている状態です。

そして、最も確実な方法は専門業者による定期点検です。シロアリの被害パターンや発生しやすい場所に詳しい専門家が、素人では気づきにくい部分まで細かくチェックしてくれます。

床下の点検

床下の点検

早期発見を効果的に行うには、専門家による定期点検とご自身による日常的なチェックを組み合わせるのが最善です。

予防の対策:シロアリ被害を未然に防ぐ

シロアリから家を守るには、先手を打つことが大切です。効果的な予防と対策には、次の2つのポイントがあります。

専門家による定期点検

定期的な薬剤処理

これら2つを実施することで、シロアリ被害を未然に防ぎ、家を長期的に守れます。

定期的な点検の実施

シロアリ被害を防ぐには、定期的な点検を行いましょう。

シロアリは主に床下など、普段見えない場所に潜むため、早期発見が重要です。発見が遅れると、被害が深刻化し、修繕に多大な費用がかかる可能性があります。

点検方法としては、以下の2つの方法があります。

セルフチェック

専門業者による点検

年に一回程度、専門家に依頼するのが理想的です。専門家は見つけにくい侵入経路や発生しやすい箇所を熟知しており、床下や外周の細部まで綿密にチェックします。これにより、素人では気づきにくい初期段階の被害兆候も発見できます。

薬剤処理で侵入を防ぐ

シロアリ予防の最も確実な方法は、適切な薬剤処理とその効果の維持です。

戸建て住宅では、通常、新築時にシロアリ対策の薬剤処理が行われます。しかし、この効果は永続的ではありません。

薬剤の効果は時間とともに徐々に低下し、やがて保証期間も終了します。保証期間は、環境などの要因によって変わりますが、おおよその薬剤効果の持続期間を示しています。

この期間を目安に、定期的な再処理を行うようにしましょう。効果的なシロアリ対策には、この薬剤効果の持続期間を意識し、適切なタイミングで再処理を行うことが欠かせません。定期的に行わなければ、一度駆除しても再度発生する恐れがあります。

床下の薬剤処理

床下の薬剤処理

また、専門業者による定期的な薬剤処理には、『保証』という大きなメリットがあります。これにより、万が一シロアリ被害が発生しても、再処理や修繕にかかる費用を抑制できます。

ただし、保証の内容は業者によって異なりますので、契約時には以下の点をしっかり確認しましょう。

保証の具体的な内容

保証期間

保証の条件

さらに、専門業者を選ぶポイントについても以下で解説します。

シロアリ被害を防ぐ専門業者の選び方

定期点検や薬剤処理を確実に行うためには、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

そこで、適切な業者を見つけるためのポイントをいくつか紹介します。まず、業者の信頼性と経験に注目しましょう。確実な駆除、再発防止、適正な費用でのサービス提供につながる要素として、以下のような点が挙げられます

公益社団法人 日本しろあり対策協会の登録業者

豊富な施工実績

わかりやすい施工内容やサービスの説明

下請けを使わず自社での施工

保証内容やアフターサービス

信頼できる業者を見つけるには、口コミや評判を参考にするのも効果的です。インターネット上のレビューサイト、SNS、友人や家族からの情報も活用しましょう。

最後に、実際に会って感じる印象も大切です。調査や施工のスタッフの対応から、「この人に任せたい」「この会社に任せたい」と直感的に感じられれば、それも重要な判断材料となります。

これらのポイントを押さえて信頼できる業者を見つけましょう。施工業者の選び方はこちらの記事も参考にしてください。
シロアリ業者の選び方のコツ!悪徳業者に騙されない優良企業の選び方とは?

■シロアリ被害で手遅れになる前に

シロアリ対策は長期的な取り組みが重要です。ポイントは、定期的な点検と薬剤効果の維持です。

専門業者による点検を定期的に行いつつ、日常的なセルフチェックも重要です。木材の穴や土の付着、空洞音など、被害の兆候に注意しましょう。

また、薬剤効果は時間とともに低下するため、定期的な再処理が必要です。被害が確認されたら即座に対応してください。

シロアリ被害を防ぐためには、信頼できる専門業者を選び、これらの対策を手遅れになる前に実施することが大切です。

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