シロアリが住宅に発生しているということは、すでに木材部分に被害が及んでいる可能性があります。その被害程度によっては、住宅の耐性にも問題が出てくることもあり、見た目も損なってしまうような場合もあります。

シロアリ被害が発覚したら、シロアリ駆除と合わせてリフォームも検討してみるべきでしょう。

住宅がシロアリ被害を受けた際の考え方について下記2点を解説します。

専門業者に駆除を依頼

自分での対応は難しい

専門業者に駆除を依頼

シロアリ被害が発覚したら、まず専門業者に駆除を依頼しましょう。

シロアリ駆除は非常に高度な専門技術と機材が必要です。

どのようなシロアリが発生しているのか、どこから侵入してきているか、被害規模はどれくらいか、などの状況はプロの目で調査してもらわなければ把握するのが困難です。適切な駆除対応すらできないということです。

また、一般的にシロアリ駆除を専門業者に依頼すると、シロアリに対する“保証”が付き、保証期間中であれば部材交換箇所の再処理や定期点検が保証範囲内となっている業者もあります。

自分での対応は難しい

シロアリが発覚した場合、自分で点検や駆除をしたい方もいると思いますが、専門性や施工方法を考えると難しいと言えます。

例えば、見かけたシロアリを市販のスプレーなどで駆除できても蟻道や巣があれば床下や土の中にたくさんの個体がいます。きちんと駆除できていなければ再発生は時間の問題なのです。シロアリの種類や建物の造りによっても処理の仕方が様々です。

シロアリ駆除剤の使用にも専門知識と経験が必要であり、中途半端な対応は被害を拡大させてしまうおそれもあります。

自分で駆除をしたい方はこちらも参考にしてみてください

シロアリ駆除を自分でやりたい！その方法を徹底解説

シロアリが発生している状況で駆除をせずにリフォームすると、繰り返し被害に遭ってしまいますので、確実に駆除しておきましょう。

シロアリ駆除とリフォームを行う場合の流れについて下記の内容にまとめました。

駆除をしてからリフォームの順に

リフォームの規模は被害の程度によって検討

それぞれ解説します。

駆除をしてからリフォームの順に

シロアリ駆除とリフォームを行う際、“駆除をした後でリフォーム”の順で行うようにしてください。

リフォームをした後に駆除という流れで考えてしまう方もいますが、シロアリ自体を完全に駆除しておかなければ、リフォームした箇所にも侵入してしまう可能性があります。そのうえで、リフォームした箇所も防蟻処理をしっかりと施しておきましょう。

駆除処理→リフォーム→再処理、という流れが徹底した対応と考えられます。

リフォームの規模は被害の程度によって検討

シロアリによる被害を受けた場合、リフォームの必要性や規模は被害の程度によって検討しましょう。

シロアリが侵入して間もない小規模の被害ならば、住宅を広範囲にリフォームする必要はおそらくありません。どんな場所がどの程度の被害を受けているか、それらを専門業者に調査してもらった上で検討する必要があります。

部分的であっても、住宅の骨組みとなる構造材が被害を受けていたら、修繕の規模が大きくなってしまうこともあります。

また、シロアリの被害が自宅の目立つ場所にあるときは見た目を著しく損ないます。そういった場合もリフォームしたいと考える人は多いかもしれません。

自宅のどの部分がどれだけの被害を受けているか、それらを出来るだけ正確に把握して、リフォーム業者と相談するようにしましょう。