ホーム > 戸建て住宅の断熱リフォーム > 中古住宅や古い家屋の断熱性能はどれくらい?断熱等級の変遷もご紹介
中古住宅や古い家屋の断熱性能はどれくらい?断熱等級の変遷もご紹介
2025/1/8

「うちの断熱性能はどれくらいなんだろう……?」
中古住宅や年数が経過した古い戸建て住宅の断熱性能がどれくらいなのか、気になりますよね。
日本の住宅の断熱基準は、これまでに段階的に改正されてきました。
近年、省エネ住宅が話題となっており「新しい家なら断熱性能がしっかりしているだろう」と考えがちですが、既存住宅の断熱性能は、必ずしも万全ともいいきれません。
この記事では、中古住宅や古い戸建て住宅の断熱性能について紹介します。
目次
- 1 中古住宅や古い家の断熱性能とは
- 1.1 築30年以上の中古住宅や古い家は断熱材が入ってない?
- 1.2 20年前の家なら断熱材が入っている?
- 2 断熱材はいつから義務化された?断熱等級の変遷
- 2.1 断熱基準・断熱等級の変遷
- 2.2 現在も新築時における最低限の断熱性能ルール
- 2.3 断熱性能の実態は90%の住宅で強化が必要
- 3 省エネルギー基準の断熱で冷暖房費が削減できる
- 4 中古住宅や古い家屋の断熱性能の確認方法
- 4.1 新築で建てられた年代を調べる
- 4.2 目視で断熱材が入っているかどうかを確かめる
- 4.3 プロに建物を調査してもらう
- 4.4 図面から断熱仕様を確認する
- 4.5 その他の確認方法
- 5 断熱材が入っていないときの対処法
- 6 中古住宅や古い家屋は断熱リフォームで快適に暮らせる|アサンテにおまかせください
調査・御見積 無料!お気軽にお問い合わせください。
メールでのお問合せ
お問い合わせする中古住宅や古い家の断熱性能とは

中古住宅を購入する際や、ずっと住んでいる古い家が寒いと感じるときには、その家の断熱性能がどれくらいなのかが気になるものです。
ここでは、家屋の断熱性能について紹介します。
築30年以上の中古住宅や古い家は断熱材が入ってない?
新築から年数が経過している中古住宅や古い家には、断熱材が入っていない可能性もあります。
2024年現在で築30年以上の住宅といえば、1994年以前に建てられた家です。
断熱の基準は、時代にあわせて改正されてきました。
そのため、いつ建てられた家であるかでおおよその断熱性能を予想できるのです。
1994年以後であれば、新省エネルギー基準として一定レベルの省エネ性能は確保されていることが多いので、基準通りに断熱材が施されていれば、断熱材が全く入っていないということはないでしょう。
新築された年がさらに古い家屋は、省エネレベルの基準が低いか無断熱の可能性もあります。
20年前の家なら断熱材が入っている?
それでは、20年前に建てられた家には、きちんと断熱材が入っているといえるのでしょうか?
20年前といえば、2004年に建てられた家です。
2004年には、次世代省エネルギー基準により、相応の断熱材は入っていることが多いでしょう。
ただし、現在つくられているようなZEH住宅基準(一次エネルギー消費量ゼロをめざすもの)とは、大きく異なると考えられます。
このように、その家がいつ建てられたかによって、断熱基準が異なっているため、断熱性能は築年数によってかなりの違いがあるのです。
断熱材は義務化されている?断熱等級の変遷

断熱材を入れることは義務化されているのかも気になるところですが、じつは、断熱材の義務化はまだ行われていません。
ここからは、断熱等級の変遷について紹介します。
断熱基準・断熱等級の変遷
断熱基準は下表のように、時代とともに変化を遂げています。
西暦 | 和暦 | 省エネ基準 | 断熱等性能等級 | UA 値の 基準 値 地 域6 (東京) の場合 |
---|---|---|---|---|
1979年以前 | S54以前 | 無断熱 | ー | ー |
1980~1991年 | S55~H3 | 旧省エネ基準 | 2 | UA値: 1.67 |
1992~1998年 | H4~10 | 新省エネ基準 | 3 | UA値: 1.54 |
1999~2013年 | H11~25 | 次世代省エネ基準 | 4 | UA値: 0.87 |
2013~2020年 | H25~32 | 改正省エネ基準 | 4 | UA値: 0.87 |
2025年 | R7 | 省エネ基準適合義務化 | 4 | UA値: 0.87 |
つまり1979年以前に建てられた家屋は、無断熱である可能性が高いのです。
また1980~1998年に建てられた家も、断熱性能のレベルは高いとはいえないでしょう。
1999年以降に建てられた住宅であれば、等級4が基準となっているので、ある程度の断熱性能はあると考えられます。
さらに時代は進み、今は等級5,6,7が新設されています。
現在も新築時における最低限の断熱性能ルール
2024年現在も、一般的な住宅の新築時における断熱施工は義務ではありません。
2025年度以降にはじめて、すべての建物で等級4への適合が義務付けられることになっているのです。
そのため、比較的築年数が浅い家屋であっても、どこまで断熱性能が確保されているかはわかりません。
断熱性能の実態は90%の住宅で強化が必要

引用元:国土交通省「我が国の住宅ストックをめぐる状況について」
上記のグラフは、平成29年度における住宅ストック約5,000万戸の断熱性能についての調査結果です。
現行の断熱基準4を満たしている住宅は、わずか10%という結果になっています。
約90%の住宅においては、断熱基準3や2、もしくは無断熱であることがわかります。この調査時点で90%の住宅は、断熱性能の強化が必要な状態なのです。
省エネルギー基準の断熱で冷暖房費が削減できる

引用元:住宅:低炭素社会に向けた住まいと住まい方推進会議 - 国土交通省
上のグラフを見てもわかるとおり、断熱基準の変遷とともに、住宅は省エネルギー化されてきました。
無断熱の住宅と比較すると、昭和55年基準、平成4年基準、平成11年基準と改正されるたびに、冷暖房エネルギーの消費量は減少してきたのです。
たとえ今、無断熱の住宅だとしても、断熱施工をすることで、省エネ化をねらい冷暖房費をおさえることは可能といえます。
断熱性能を確認する方法はある?

中古住宅や古い家屋の断熱性能は、おおよそ建てられた年によって予想はできますが、素材や断熱材の設置場所や方法にもよるため、今その家屋がどの程度の断熱性能を維持しているかの判断は難しいといえます。
ただ、自分で確認ができるポイントがありますので、ここでは、現在の家屋に断熱材が設置されているか、正しく取り付けられているかを確認するポイントを紹介します。
新築で建てられた年代を調べる
前述の断熱基準の変遷を元に、まずはその家屋が新築で建てられた年代を照合します。
1998年以前に建てられた家だと、断熱性能は低いことが想定されるでしょう。
1999年以降に建てられた家であれば、断熱性能4をクリアしている可能性があります。
新築の年を把握したうえで、さらに次の項目をチェックしていきましょう。
目視で断熱材が入っているかどうかを確かめる
一番わかりやすいのは、目視で断熱材の状態を確認することです。
たとえば床下側に取り付けられている断熱材であれば、床下に入って断熱材の状態を確認します。
また天井裏や屋根裏も見れるようであれば、直接目視で確認しましょう。
目視で確認できる場合には、以下の点をチェックします。
- どの程度断熱材が入っているか
- 断熱材の劣化は見られないか
- 断熱材が入っていても偏ったりすき間があいていないか
壁の中に入っている断熱材の様子は、目視はできないので一般的には確認が難しいでしょう。
プロに建物を調査してもらう
専門の業者に依頼をしてプロの目線で調査をしてもらうと、より正確に判断ができます。
専門のリフォーム業者や建築士などに相談をしてみるといいでしょう。
図面から断熱仕様を確認する
床下や屋根裏であれば、おおよそ目視で確認ができますが、たとえば壁の中の断熱材の様子は目視で確認することは困難です。
その場合には、建築当時の図面で確認ができます。
矩計図を見ると、建築当時に使用されている断熱材の種類や、省エネ基準を満たしているかどうかなどがわかります。
その他の確認方法
その他にも、家屋の断熱性能の確認方法としては、以下のような項目をチェックしてみましょう。
- すきま風がないか
- 結露の発生具合はどうか
- 冬場に足元が寒いか
- 夏場に上の階が暑いか
これらも、断熱性能の基準となるポイントです。
断熱材が入っていないときの対処法

ここからは、家屋を調査した結果、もしも断熱材がじゅうぶんに入っていなかった場合の対処法を紹介します。
おすすめの対処法は、断熱リフォームを行うことです。断熱リフォームには、以下の種類があります。
- 床の断熱リフォームを行う
- 屋根や天井の断熱リフォームを行う
- 窓の断熱リフォームを行う
- 壁の断熱リフォームを行う
断熱リフォームにはこのように種類がありますが、それほど大がかりな工事をしなくても断熱性能が高められるおすすめの断熱リフォームは、床の断熱リフォームです。
なかでも、床下へ断熱リフォームを行うと、冬場には足元からの寒さを軽減させられます。
住みながら工事ができて、工期は1日程度で完了する点も魅力です。
もしも中古住宅や古い家屋に断熱材が入っていない場合には、まずは床下リフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
中古住宅や古い家屋は断熱リフォームで快適に暮らせる|アサンテにおまかせください

中古住宅や古い家屋で「夏暑く、冬寒い」そんなお悩みがある場合には、断熱リフォームの検討がおすすめです。
アサンテではこのうち床の断熱リフォームを行なっています。
断熱リフォームをすることで今よりも快適に暮らせるようになるでしょう。
また、アサンテの断熱材は床下側から取り付けるため、おおかがりな施工が不要で比較的短工期で普段の生活をしながら施工ができます。
通常は1日程度の工事で、床下に断熱材を施し、断熱性能をあげることが可能です。
床下の調査やお見積もりは無料で行っていますので、足元が寒い、冬の暖房や夏の冷房の効きが悪いなど、断熱性能が気になるときは気軽にご相談ください。
調査・御見積 無料!お気軽にお問い合わせください。
メールでのお問合せ
お問い合わせする