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断熱リフォームの種類
古い一戸建ても断熱工事で快適な暮らしが実現できる
2024/12/17

一戸建て住宅は、築年数が古いと比較的断熱性能が劣るため冬場は寒く夏場は暑く感じられます。
ですが、とくに冬場はマンションや新築の家へ遊びに行くと、シンシンと冷える感じがないのに驚き、今どきの住宅に施された断熱性能のすばらしさを実感するものです。
そんなとき「自分の家の断熱性能を上げられないだろうか?」と気になったことはありませんか。
この記事では、断熱リフォームにどのような種類があるのかを紹介します。
築年数が経った一戸建ての室内温度(暑さ・寒さ)が気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
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お問い合わせする一戸建て断熱リフォームの種類と工事内容

既存の住宅に断熱リフォームを行える場所の種類は、大きくわけると以下のとおりです。
- 床
- 天井や屋根
- 窓
- 壁
それぞれ説明しましょう。
※費用の目安は2024年11月時点のインターネット等の公開情報をもとにしています
床の断熱リフォーム
床に施して足元から改善する断熱リフォームです。
冬場は足元から冷えてくるため、断熱性能が低い住宅ではいくら暖房を入れても寒さは防げないこともあります。
断熱材によって床下からの冷気を防ぐことで、体感温度も上がるはずです。実際に、断熱工事の前後では、同じくらいの室内温度の時にも、床面の温度は6.3℃も上昇したというデータがあります。
参考:床下断熱材の必要性
一口に「床の断熱リフォーム」といっても、施工方法は大きく2つにわかれます。
- 床下から断熱材を施工する
- 今ある床板を剥がして断熱リフォームを行う
おすすめ!床下から断熱材を施工する
床下から断熱材を新たに入れるリフォーム工事です。
床を壊すことなく、床下から断熱材を入れるため、比較的簡単な工事で断熱リフォームが完了し、床面からの冷えに高い効果が期待できます。
床下に断熱材を施工する流れは以下のとおりです。
- 1.床下の調査・点検
- 2.見積もり・契約
- 3.断熱材のカットと準備
- 4.断熱材の取り付け
- 5.施工後の確認
まずは床下の調査と点検を行い、断熱材の施工ができるかどうかの確認をします。この際、湿気やカビ、シロアリ、基礎や配管の配置などをあわせてチェックすることもあるでしょう。
断熱施工に使われる断熱材は、おもにグラスウールやポリスチレンフォームなどです。
床下の形状にあわせてカットした断熱材を施工当日に運び入れ、すきまができないよう、断熱材同士をしっかりと密着させて取り付けます。
工事の期間は1~3日程度で、家の中ではほぼ普段どおりの生活をしながら、工事が終わります。
また費用面でも、断熱工事以外の費用がかからないため、比較的低価格で断熱工事ができ、足元の冷えの軽減効果が期待できる魅力的なリフォームです。
冬場の下からの寒さがやわらぐことで、室内の快適性が向上します。
費用の目安は、施工面積等に応じて15〜30万円程度です。
今ある床板を剥がして断熱リフォームを行う
今ある床板を剥がして行う断熱リフォームは、床材を取り外してから断熱材を取り付け、その後新しく床板を張る大がかりな工事となります。工事の流れは以下のとおりです。
- 1.床下の調査・点検
- 2.見積もり・契約
- 3.古い床材を撤去し廃棄
- 4.断熱材のカットと準備
- 5.断熱材の取り付け
- 6.新しい床材の設置
- 7.施工後の確認
前述の床下から断熱施工を行う工法と比較すると、床材を新しくするため、新しい床材の費用や古い床材の廃棄料がプラスして必要になります。
また床材の取り外しから施工完了までは数日~1週間程度かかる場合が多く、必要に応じて仮住まいなどの準備もしなければなりません。
このように、今ある床を剥がして断熱リフォームを行うことは、大がかりな工事になりますので、工事の時期などは慎重に検討する必要があります。
効果としては、断熱性能が向上するとともに床材が新しくなることで、見た目もアップします。床自体が既に傷んでいる場合は、こちらの方法を選択するのがよいでしょう。
かかる費用の目安は、面積等に応じて50~100万円程度です。
天井や屋根の断熱リフォーム
天井や屋根は熱が移動しやすい部分です。 とくに冬場は暖かい空気が天井の方へ上り、断熱が機能していないとそのまま屋外に逃げてしまいます。
また夏場は、太陽からの強い熱が容赦なく室内へ入ってくる状態です。
天井や屋根の断熱リフォームを行うことで、これらを防げるため、冷暖房費の削減にもつながります。
天井や屋根の断熱リフォーム方法は、次のとおりです。
- 天井裏(小屋裏)に断熱材を敷き詰める方法
天井裏にスペースがあれば断熱リフォームが可能。施工が比較的簡単で、天井部分を壊さないため、工事費用も抑えられる。
(費用の目安:5,000〜8,000円/㎡) - 天井内部に断熱材を充填する方法
天井裏にスペースがない場合は、天井材を部分的に剥がして断熱材を入れる。その分施工に手間やコストがかかる。
(費用の目安:10,000〜15,000円/㎡) - 屋根面に断熱材を設置する方法
屋根自体に断熱材を設置する工法。屋根のリフォームの際に行われることが多い。
(費用の目安:15,000〜25,000円/㎡)
窓の断熱リフォーム

窓は建物の中でも熱の出入りが激しい箇所です。冬場は窓から室内の温かい空気が逃げて、屋外から冷気が入ってきます。また、夏場は日差しや外気の熱が窓から入ってきやすいのが特長です。
窓の断熱リフォームには、以下のような方法があります。
- 内窓(インナーサッシ)の設置
窓の内側に新しくもう1つの窓を設置する方法。 二重窓となるため、断熱性だけでなく防音性や結露防止効果も期待できる。比較的低コストで導入できるのが魅力。
(費用の目安:50,000〜100,000円/1か所) - 断熱ガラスへの交換
窓ガラスを高性能な断熱ガラス(複層ガラスやLow-Eガラス)に交換する方法。特殊なコーティングが施されたガラスは熱を通しにくく、外気温の影響を軽減することができる。既存のサッシを活用し部分的なリフォームに適している。サッシが古いアルミ製だと熱が出入りしてしまう。
(費用の目安:20,000〜50,000円/1か所) - サッシごと交換する方法
窓全体を断熱性能の高いサッシに交換する方法。古くなったサッシやガラスを一新できるため、断熱効果を最大限にあげられる。費用は高め。サッシが劣化している場合におすすめ。
(費用の目安:100,000〜300,000円/1か所) - 窓用断熱フィルムの貼り付け
ガラス面に断熱フィルムを貼る簡易的な方法。 コストを抑えつつ断熱効果を向上できる。
(費用の目安:1枚あたり3,000~10,000円程度/1枚)
窓のリフォームは、たとえば1つの窓だけ行ってもあまり効果は期待できません。なぜなら、他の窓から熱が出入りしてしまうからです。部屋全部もしくは住宅全体の窓リフォームを行うのが効果的といえるでしょう。
また意外と見落としがちなのがサッシです。窓ガラスを高性能の断熱ガラスに交換したとしても、サッシが古いとそこから熱が出入りしてしまいます。
窓の断熱リフォームは、トータルで考える必要があるのです。
壁の断熱リフォーム
壁の断熱リフォームで、室内の快適性は大きく向上させられます。とくに外気へ接する外壁部分は、外気温の影響を受けやすいため、断熱性を高めることで冷暖房効率が改善され省エネも可能です。
壁の断熱リフォームには、大きくわけて次の3つの方法があります。
- 内断熱工法
壁の内部に断熱材を追加する工法。一度壁を解体し、断熱材を入れる。
(費用の目安:5,000~15,000円/1㎡) - 外断熱工法
壁の外側に断熱材を追加する工法。外壁全体に断熱材を設置するため、建物全体が断熱される。外側からの施工となるため室内への影響は少ない。
(費用の目安:10,000~30,000円/1㎡) - 外壁塗装断熱
断熱効果のある特殊な塗料を外壁に塗装する。外観を美しく仕上げつつ断熱効果を向上できる。外壁の塗り替え時に断熱性も向上させたい場合に行われる。
(費用の目安:10,000~30,000円/1㎡)
断熱リフォーム工事に使われる断熱材の種類

断熱リフォームは、断熱材の種類によって費用や断熱性能などが変わります。
断熱材にはさまざまな種類があり、それぞれメリットやデメリットがありますので、ここからは断熱材の種類とその特長について説明しましょう。
繊維系断熱材の種類とメリット・デメリット
繊維状の材料を使った断熱材で、広く利用されています。
【グラスウール】 | |
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原料 | ガラスを繊維状に加工したもの |
メリット | コストパフォーマンスが高い 耐火性にすぐれる |
デメリット | 気密を取ることが難しい |
断熱箇所 | 床・壁・天井 |
【ロックウール】 | |
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原料 | 鉱物を繊維状に加工したもの |
メリット | 耐火性にすぐれる |
デメリット | コストが高い |
断熱箇所 | 床・壁・天井 |
発泡系断熱材の種類とメリット・デメリット
化学素材を発泡させてつくる断熱材で、厚みが薄くても断熱性能にすぐれます。
【ポリスチレンフォーム】 | |
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原料 | ポリスチレン樹脂 |
メリット | 軽量で施工しやすい 断熱性能が高い |
デメリット | 種類によっては耐火性がやや低いため防火仕様の施工が必要 |
断熱箇所 | 外壁・床・基礎・屋根 |
【ウレタンフォーム】 | |
---|---|
原料 | ポリイソシネートとポリオールなど |
メリット | すきまなく断熱材を充填できる |
デメリット | 材料費がやや高め 施工は専門業者に依頼が必要 |
断熱箇所 | 床・基礎・壁・天井 |
天然素材系断熱材の種類とメリット・デメリット
天然の素材を使用しているため、環境に優しく、健康面でも安心感がある断熱材です。
【セルロースファイバー】 | |
---|---|
原料 | 古紙や木材繊維 |
メリット | 調湿性が高い |
デメリット | 施工の専門性が高い |
断熱箇所 | 床下・壁・天井 |
【羊毛(ウール)断熱材】 | |
---|---|
原料 | 天然の羊毛 |
メリット | 自然素材でアレルギーの心配が少ない 調湿効果も期待できる |
デメリット | コストが高い |
断熱箇所 | 壁・天井 |
用途に応じた最適な断熱材の選択が重要
断熱材には、このようにさまざまな種類がありますが、大切なことは使用する箇所に応じた適切な素材を選択することです。
地域の気候条件や予算、環境への配慮なども考慮しなければなりません。
断熱材選びは、専門の業者に相談して選ぶのがおすすめです。
中古住宅や古い一戸建ての断熱リフォームなら|アサンテにご相談ください

中古住宅や築年数が経った一戸建ての断熱リフォームは、快適な暮らしを実現するためにおすすめの工事です。断熱性能を高めることで、冷暖房の効率が上がり、夏は涼しく冬は暖かい室内環境が整いやすくなります。電気代や光熱費の削減にもつながります。
断熱リフォームはそれぞれの住まいにあわせた施工が必要なため、専門的な知識と技術をもつ信頼できる業者に依頼することが大切です。
アサンテでは、次のようなサービスをご提供しております。
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