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第 3 話
春 シロアリの注意ポイントはココだ!①
春の陽気が暖かくなると、
シロアリたちは羽アリに姿を変え、巣別れのために飛び立つ準備をはじめます。
今回は、そんな【春】のシロアリ(羽アリ)についてご紹介します。
春は巣立ちの季節
巣が成熟し、中のシロアリの数が多くなると、一部のシロアリが羽のついた「羽アリ」になります。
そして外へ飛び出し、新しい巣を作ります。
これを『群飛』といいます。
巣の大きさによって割合は異なりますが、巣の中にいるシロアリの数%が羽アリになるといわれています。
今回は、ほぼ全国に生息しており、ポピュラーな存在といえるヤマトシロアリにフォーカスを当てて紹介していきたいと思います。
ヤマトシロアリの群飛の様子
たくさんのシロアリが生息しているため、巣の一部といっても、ものすごい数の羽アリが飛び立つことになるのです。
群飛の状況
ヤマトシロアリは羽アリになり、このように巣から出てきて、新しい巣を作るために群飛(ぐんぴ)します。
■ヤマトシロアリ
※クリックすると虫が表示されます!ご注意ください!ヤマトシロアリの羽アリは、飛び出したところから5~6メートル、長くて60メートル程度飛ぶといわれています。
つまり、群飛が目撃された場合には、近くに発達した巣がある可能性があるのです。
「家で羽アリを見た!」という場合は、床下に入られていたり、家の近くに巣を作られていたりする可能性が高いので要注意です。
巣が成熟=被害が進行する?
巣が「成熟」すると、中のシロアリの一部が羽アリになります。
ここでいう成熟とは、巣が大きくなり、中のシロアリの数が増えているという状態です。
つまり、シロアリが増えることで、食害も増え、被害のスピードが速くなります。
羽アリを見た時には、既に被害が進行している場合が多いので要注意です。
成熟した巣も近くにあるかもしれません。
羽アリは白くない?
ヤマトシロアリが職蟻(しょくぎ)から羽アリになる過程を見てみましょう。
図. ヤマトシロアリの職蟻が羽アリになるまで
ヤマトシロアリの場合、羽アリになると体色が黒っぽくなります。
これは外へ飛び出した際に紫外線から身を守るため、外皮にメラニンという黒い色素を持つからだといわれています。
「黒いからシロアリではない」と、自身で判断してしまうことは危険です。
クロアリの羽アリだと思って放置していたら、「じつはシロアリだった!」ということも。
放置してしまい、そのまま被害が拡大している可能性があるのです。
シロアリとクロアリの違いはしっかり覚えておきましょう!
春のシロアリチェックポイント① まとめ
春から梅雨にかけて、ヤマトシロアリは羽アリへ姿を変えます。
羽アリを見つけた時は、巣が成熟している証拠です。
既に被害が進行している可能性があるので、要注意です。
また、羽アリは黒色をしています。
クロアリの羽アリとの見分けがつくようにしましょう!
見分けがつかない場合は、専門家に確認してもらうことをオススメします。