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ネズミのふんを見つけたら
~ふんから考えるネズミ対策~

ネズミのふんを見つけたら ~ふんから考えるネズミ対策~

部屋の中に黒い小さな塊を見つけたら、それはネズミのふんかもしれません。ネズミのふんがあるということは、当然ながら家の中にネズミが…。

そこで、本記事では、ネズミのふんが落ちていた場合の対処法について解説します。

ネズミのふんの見分け方

ネズミ対策のために、ふんの見分け方を知っておくと良いです。なぜなら、ふんの特徴からネズミの種類を特定できるからです。

具体的には、ふんの形から、以下の種類を見極められます。

ドブネズミ

クマネズミ

ハツカネズミ

これらの違いを理解して、適切な対策を選択しましょう。

ネズミの種類によってふん特徴が異なる

ネズミは、種類によってふんの特徴が微妙に異なります。

例えば、大型のドブネズミは大きなふんを一箇所にまとめて排泄し、クマネズミは高所でふんをする傾向があります。一方、小型のハツカネズミは小さなふんを残します。

以下に、ネズミの種類によるふんの特徴を、主にまとめました。

ドブネズミ クマネズミ ハツカネズミ
大きさ(長さ) 1.5cm~2cm 1cm程度 5mm~7mm
形状 丸みがある 細長い お米のような形
場所 一か所にたくさん落ちている 色んな場所に少しずつ落ちている 食庫などの周辺に散らばっている

ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミは雑食性のため、そのときの食事内容によってふんの色が微妙に変わります。黒や茶褐色が多いですが、色だけで見分けるのは難しいかもしれません。

ドブネズミのふん

ドブネズミのふん

クマネズミのふん

クマネズミのふん

他の動物のふんとネズミのふんの違い

ネズミのふんは他の小動物のものと間違えやすいですが、識別方法があります。これは、各動物のふんが独特の特徴を持つためです。

例えば、コウモリのふんはネズミのものと似ていますが、コウモリのふんは押すと粉々になります。一方、ネズミのふんは押すとふにゃっと変形します。

また、ハクビシンのふんはネズミより大きく、未消化物が多いのが特徴です。

※必ず手袋をしてから触ってください。

コウモリのふん

コウモリのふん

ハクビシンのふん

ハクビシンのふん

ネズミのふんの臭い

ネズミのふんは特徴的な臭いを放ちます。ふんに含まれるアンモニア成分が原因です。

具体的には、ツンとした刺激的な臭いが特徴で、ふんの量が増えるほど強くなります。少量の場合はかすかな臭いですが、蓄積されると強烈な臭いになります。

これらの臭いの変化を察知することで、ネズミの侵入やふんの蓄積を早期に発見できます。

ネズミのふんを自分で掃除する

ネズミのふんは速やかに除去すべきです。ふんが健康と環境に悪影響を及ぼす可能性があるためです。

例えば、ふんにはサルモネラ菌などの病原体が含まれており、ふんが食品に付着すると食中毒のリスクがあります。また、ふんの存在は不快感や悪臭の原因となり、生活環境を損なう可能性があります。

そのため、適切な道具を使用し、安全な手順で清掃することが重要です。以下では、清掃に必要な道具や具体的な手順を解説しますので、参考にしてください。

清掃に必要な道具

ネズミのふんを掃除するのに必要な道具は以下の9つです。安全かつ効果的な清掃を行うために、揃えておきましょう。

  • 使い捨てゴム手袋
  • 使い捨てマスク
  • ペーパータオル
  • 消毒液(塩素系漂白剤やアルコール)
  • スプレーボトル
  • ゴミ袋
  • ほうき
  • ちりとり

とくにマスク、手袋、消毒液は、健康リスクの観点からも必ず揃えておくべき道具です。

清掃の手順

ネズミのふんを自分で清掃する際は、以下の手順で行います。

  1. ゴム手袋とマスクを着用します。
  2. ペーパータオルに消毒液をスプレーして湿らせます。
  3. 湿らせたペーパータオルでふんを慎重に摘み取り、ペーパータオルごとゴミ袋に入れます。ふんが多い場合や、手袋越しでもふんに手で触れたくないひとは、ほうきとちりとりを使ってふんを回収し、ゴミ袋に入れます。卓上用のほうき・ちりとりを使うと小回りがききます。
  4. ふんがあった場所とその周辺を、消毒液とペーパータオルで清拭します。
  5. ネズミのふんがついた家具家財は、廃棄して問題ないものであれば廃棄します。廃棄できない場合は消毒液でしっかり消毒します。

安全と衛生面を考慮しながら、上記の手順を守って行ってください。

清掃中はネズミのふんの飛散に注意

上記でも解説したように、ネズミのふんの清掃作業は必ずマスクなどをつけましょう。なぜなら、ネズミのふんに含まれる菌が空気中に漂って感染する恐れがあるからです。

ネズミのふんが食器についていた場合の対応

ネズミのふんが食器類に付着していた場合には、必ず消毒してください。ふんに危険な病原菌が含まれる可能性があるためです。

まずは、直接触れずにキッチンペーパーで拭き取り、使用したものを廃棄します。その後、アルコールで消毒し、食品関連の場所や器具は次亜塩素酸ナトリウムで徹底的に消毒します。

適切な処理と消毒により、ネズミのふんによる健康被害のリスクを最小限に抑えられます。

なお、ネズミのふんによってサルモネラ菌に汚染された飲食物などを食べてしまうと、サルモネラ感染症にかかる恐れがあります。

ですから、ネズミの糞尿の適切な処理と食品の衛生管理がとても重要になるのです。

ネズミの糞尿の消臭方法

ネズミの糞尿の消臭には様々な方法があります。臭いの原因や強さに応じて適切な対策を選択しましょう。

例えば、以下の方法があります。

アルコールや専用洗剤での消毒

消臭抗菌液の使用

これらの方法を状況に応じて選択または組み合わせることで、ネズミの糞尿による不快な臭いを効果的に除去できます。

ネズミのふんを掃除する際の注意事項

ネズミのふんを掃除する際は、健康リスクを最小限に抑えて慎重に行ってください。具体的な注意点は、以下のとおりです。

ネズミのふんに直接触れないよう気をつけてください。

乾燥しているふんは空気中に飛散することがあります。慎重に作業してください。

消毒液が食料品や食器にかからないよう、冷蔵庫や棚にしまってください。どうしても動かせない場合は、ビニールシートなどで養生します。

消毒液の濃度や使用方法については説明書をよく守ってください。

高所やせまい場所で作業する際はけがに気をつけてください。

清掃後は、石鹸やハンドソープで必ず手を洗ってください。シャワーを浴びるとより安心です。

着ていた服はすぐに洗濯します。

使用したゴム手袋、マスク、ペーパータオルはゴミ袋に入れて口を閉じて廃棄してください。

ほうきやちりとりなど清掃に使った道具を再利用したい場合は念入りに消毒してください。また、幼児やペットが不用意に触れない場所に収納しましょう。
※百円均一やリサイクルショップなどで安価なものを購入し、清掃後は使い捨てると、感染症のリスクを軽減できます。

自力で作業するのが難しい場合や不安な場合は、ネズミ駆除の業者に相談してみてください。

ネズミのふんを予防するには

ネズミのふんを予防するには、総合的なアプローチが必要です。

まず、ネズミの侵入を防ぎましょう。次に、すでに侵入したネズミの駆除が必要です。トラップや専門業者の利用が効果的です。さらに、ネズミの繁殖を防ぐため、餌になりそうな食品を管理します。これらの対策を組み合わせることで、ネズミのふん問題を効果的に予防できます。

以下で、それぞれの対策について具体的に解説しますので、参考にしてください。

ネズミの侵入経路をふさぐ

ネズミの侵入を防ぐには、建物の弱点を補修しましょう。小さな隙間からのネズミの侵入を防ぐためです。

具体的には、通気口、戸袋、屋根や配管の隙間など、よくある侵入経路を金網で塞ぎましょう。特に、床下や天井裏は巣作りされやすいため、注意が必要です。

また、ドアや窓の開け放しを避け、換気時は網戸を使用することも効果的です。

侵入したネズミを駆除する

侵入したネズミを駆除しないと、またふんをされてしまいます。粘着シートや毒餌などを使用して駆除しましょう。くわしくはこちらをご覧ください。

ネズミ駆除はDIY?それとも業者?最適な方法を徹底解説!

自力で駆除するのが難しい場合は、プロに相談してみてください。

ネズミを繁殖させない

ネズミが侵入してきても、餌がなければ繁殖できません。そのため、ネズミの繁殖を防ぐために、餌の管理を行いましょう。

具体的には、食品を冷蔵庫や扉付き棚に収納し、生ゴミを即座に処理します。小さな食品(砂糖袋やミルク)や仏壇のお供え物にも注意が必要です。

また、ネズミが噛み破れないよう、ゴミ箱や保存容器は金属製で蓋付きのものを使用します。例えば、ステンレス製の密閉容器を活用するのが効果的です。

■まとめ:ネズミのふんを見かけたら即対策を!

ネズミのふんを見つけたら、即座に対策を取ることが重要です。ネズミは繁殖力が強いので、放置するとすぐに増殖します。増えればそれだけふん尿も増えてより不衛生な環境になっていきます。

何から手をつければいいのか分からないときは、まず行政や業者に相談してみるのもいいでしょう。

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