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ネズミ駆除はDIY?
それとも業者?最適な方法を徹底解説!
ネズミの駆除は、自力で行うのか、駆除業者に依頼すべきか、悩ましいですよね。
自力で行うのは、費用は抑えられますが適切な駆除が難しいです。
一方で、駆除業者は適切に駆除できるものの、費用はかかります。
そこで、ネズミ駆除をDIYした場合とプロに依頼した場合の、メリット・デメリットを比較してみます。
ネズミ駆除ってどうやるの?
ネズミ駆除は、「減らす」「防ぐ」「増やさない」の3つの方法を組み合わせることで、効果的にネズミ問題を解決できます。
具体的には、まず捕獲器や毒餌で数を減らします。次に、家の隙間を塞いで侵入を防ぎます。最後に、餌となる食品を適切に保管し、繁殖を抑制します。これらの対策は、自分で行うか業者に依頼するかに関わらず、ネズミ駆除の基本となります。
トラップ(ネズミ捕り)
ネズミ捕りや粘着シートの効果的な設置場所は、ネズミの活動エリアです。活動エリアに設置することで、捕獲効率が大幅に上がります。
具体的には、糞や足跡、ラットサインなどを手がかりに、台所、パントリー、和室(特に仏壇周辺)、排水口付近、天井裏、床下などに設置します。これらの場所は、ネズミが頻繁に通過したり、餌を求めて訪れたりする可能性が高いエリアです。
ばね式のネズミ捕りやかご罠の場合、誘因用の餌の選び方も重要です。ネズミが好きな食物というとチーズや穀物をイメージしますが、ソーセージやさつまあげなども好まれます。定期的に新鮮な餌に交換し、食いつきが悪いようなら餌の種類を変えます。
粘着シートは、警戒心が強いネズミが避けることがあるため、全面に敷き詰めると効果的です。誤って触れないよう、子どもやペットがいるご家庭では日常生活で立ち入らない場所(天井裏や床下など)を中心に設置するとよいでしょう。
殺鼠剤(毒餌など)
毒餌には、開封してそのまま設置すればよいものと、食品と混ぜて設置するものがあります。定期的に餌が減っているかどうかチェックし、減っていたら補充、減っていなければ設置場所を変えます。根気強い対応が必要です。
また、ネズミがよく通る場所に散布してネズミの体に付着させる殺鼠剤もあります。ネズミがグルーミング(毛づくろい)することで殺鼠成分が摂取され、徐々に衰弱し、やがて死亡します。
殺鼠剤は量や設置場所を誤ると効果が半減し、ネズミが駆除できない可能性があります。また、子どもやペットが誤飲する危険性があります。説明書や注意書きをよく読み、指示に従って設置・保管しましょう。
なお、より効率よくネズミを駆除するため、ネズミ駆除業者の多くが毒餌とトラップを併用しています。
隙間をふさぐ
ネズミの侵入防止には、家の隙間を完全にふさぐことが重要です。ネズミが非常に小さな隙間からでも侵入できるからです。
扉や窓の周り、配管の周辺、天井裏や床下の通気口など、わずか数センチの隙間でも侵入経路となります。これらの場所を金属製のネットやパテなどの適切な材料でしっかりと塞ぐことが効果的です。
ネズミが住みつきにくい環境を作る
家の中や外周を整理整頓して、ネズミの隠れ場所や住処を減らすことで、侵入や繁殖を防ぐのもネズミ対策の基本です。
具体的には、家の外周から不要な物を撤去し、室内も整理整頓します。さらに、普段使用しない部屋や物置も定期的に清掃しましょう。
これにより、ネズミが好む環境を作らないようにします。
ネズミの食料源を断つ
ネズミ対策の要は、食べ物の適切な管理です。餌を絶つことでネズミの生存と繁殖を防げます。
具体的には、食料品や生ゴミを冷蔵庫や蓋付きの容器に保管し、ペットフードや仏壇のお供え物も放置しないようにします。また、台所やダイニングの清掃を徹底し、食べかすを残さないようにしましょう。
なお、ビニール袋やソフトプラスチック容器は、ネズミにかじられる恐れがあるため避けましょう。
ネズミ駆除 DIY編
自分でネズミ駆除を行なう際の注意点やポイントについて解説します。基本的にはご自身での完全な駆除は難しいです。
以下の内容を確認し、DIYで駆除すべきか業者に依頼すべきか検討してみましょう。
トータルコストを考える
ネズミ駆除のDIYは、費用と労力のバランスを考慮しましょう。初期費用は安くても、総合的には予想以上の出費と時間がかかる可能性があるからです。
例えば、捕獲器具や防護用品の購入、侵入口の封鎖材料など、数万円の費用がかかることもあります。さらに、侵入経路の特定、トラップの設置、定期的な確認と処分など、時間と労力も必要です。
DIYでの駆除は一見安価に見えても、実際の総コストと労力を考慮すると、必ずしも経済的とは限らないのです。
トータルコストを考える
ネズミ駆除のDIYでは、ネズミの処分も自分で行う必要があります。適切な処分が衛生面や近隣トラブル防止のために重要です。
例えば、毒餌で死んだネズミは早急に回収し、可燃ゴミとして処分する必要があります。捕獲器に捕まったネズミは、生きたまま捨てるとトラブルの原因になるため、適切に処置しなければなりません。
こうした処分に抵抗がある場合は、駆除業者に依頼するか、粘着シートを使用するなどの代替策を検討すべきです。
粘着シートにかかったネズミ。シートを二つ折にして死骸をはさめば、ネズミに触れずにシートごと捨てることができる。
作業場所によっては難易度が高い
ネズミ駆除のDIYは、作業場所によっては非常に危険で困難な場合があります。ネズミが好む居場所が人間にとって作業しにくい環境だからです。
天井裏や床下がネズミの主な寝床となりますが、これらの場所は暗く狭いため、人間が自由に動き回ることが困難です。そのため、作業中にけがをするリスクが高くなります。
ネズミ駆除のDIYを検討する際は、作業場所の安全性と作業の難易度を十分に考慮し、場合によっては専門家に依頼しましょう。
ネズミ駆除剤のおすすめはある?
ネズミ駆除剤には、いくつもの種類がありますが、一概にどの駆除剤がおすすめとは言えません。なぜなら、様々な条件によって、効果が出るネズミ駆除剤が変わってくるからです。
そのため、DIYで駆除剤を選ぶ場合は注意してください。生息するネズミの種類、ご自宅の構造、他のネズミ対策アイテムとの併用などを考慮しないと、ほとんど効果が出ないこともあります。
アパートやマンションのネズミ駆除は管理会社へ連絡
アパートやマンションでネズミを発見したら、まず管理会社に連絡しましょう。共用部分の対策は管理会社の責任です。
ネズミが出ているのがご自身の専用部分だとしても、ネズミの発生原因が共用部分だったり、他の居住者の専用部分だったりすることがあります。
建物全体で駆除を実施しないと効果が出ないことが多いため、仮にご自身の専用部分だけでネズミが出たとしても、一度管理会社に相談してみるのをおすすめします。
壁の中のネズミを駆除する方法
壁の中のネズミをDIYで駆除するには、ネズミを追い出すしかありません。侵入経路の封鎖を行うのはご家庭では難しいので、業者に依頼してください。
DIYでできることは、音を出して追い出す程度です。ネズミがいると思われる壁を軽く叩き、ネズミを追い出します。
ネズミ駆除 業者に依頼する場合のチェックポイント
ネズミ駆除業者を選ぶ際には、料金、サービス内容などを多面的に評価し、信頼性の高い業者を選びましょう。
以下で、信頼できる業者選びのポイントについて解説します。
費用だけでなく作業内容もチェック
ネズミ駆除業者を選ぶ際は、費用と作業内容の両方を慎重に確認してください。業者によって提供するサービスの内容と価格に大きな差があるからです。
費用相場は1万円から20万円と幅広く、極端に安い場合は、単に粘着シートを設置するだけで、毒餌の設置・侵入口の閉鎖・死骸の回収はしないというケースもあります。また、初回は安価でも、追加作業で高額請求されるケースもあります。
したがって、複数の業者から見積もりを取り、作業内容と費用を詳細に比較検討した上で、納得できる業者を選んでください。
ネズミ駆除業者の口コミを確認する
ネズミ駆除業者を選ぶ際は、必ず口コミを確認しましょう。信頼性の高い業者を見つけるためです。
例えば、Google マップや専門サイトでの評価や、知人からの紹介を参考にできます。実際の利用者の声は、業者の対応や効果を知る貴重な情報源となります。
業者はすぐに動けない
ネズミ駆除業者への依頼は即時対応が難しい場合があります。業者のスケジュールや作業プロセスによって、即日対応が困難なことが多いからです。
例えば、調査と作業を別日に設定する業者も多く、緊急時の対応が遅れる可能性があります。緊急の場合は、一時的にDIYで対処したり、近隣の業者に問い合わせるなどの対策が有効です。
ただし、ネズミ駆除は一日では完結しない長期的な作業です。したがって、即時対応だけでなく、総合的な対策と信頼性を重視して業者を選びましょう。
■まとめ
ネズミ駆除は、安価な方法を選ぶだけでは逆効果になる可能性があります。DIYや低価格の業者利用が長期的には高コストにつながる場合があるからです。不適切な対策で被害が拡大したり、再発を繰り返したりすることで、結果的に多額の出費を強いられることがあります。
多くのネズミ駆除業者は無料で調査と見積もりを行っているので、まずはプロの意見を聞くことをお勧めします。