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第7話 こんなところまで被害にあうの?
〜シロアリの意外な被害〜
ヤマトシロアリとイエシロアリの違い
日本で被害が多いヤマトシロアリとイエシロアリの2種類のシロアリは異なった加害習性を持っています。ヤマトシロアリは、湿潤で腐朽した木材を好み、加害スピードが比較的遅いため被害は主に建物の床下となります。イエシロアリは、木材に水を運んでくる能力があるため乾燥している家にも大きな被害をもたらし、加害スピードは速く、被害は激烈で建物全体に及びます。
※ 加害スピードの違いは、体長やコロニーの構成員数(ヤマトシロアリ:約1〜3万匹、イエシロアリ:約100万匹)、巣の加工能力などによる。 >> 第2話 これが建築物に被害を与えるシロアリだ!
天井裏まで登ることが出来るシロアリのパワー!
ヤマトシロアリは通常床下部材から窓台の辺りまでを水平に食べます。イエシロアリは、タテ方向の柱や筋交いなどにも被害を加えていき、天井裏など建物全体に被害を及ぼします。ただし、まれにヤマトシロアリも雨漏りなどで天井部分の木材が水分を含んでいる場合や、天井裏の湿気が特に多い場合は、被害が進行することもあります。
↑天井裏のイエシロアリ被害
↑壁の中に作られたイエシロアリの巣