ホーム > サービス > シロアリ防除ロボット > シロアリ防除ロボット プロジェクト概要
シロアリ防除ロボット プロジェクト概要
なぜアサンテがロボット開発?
シロアリ防除などの施工にあたっては、事前に家の状況を詳しく調査することが必要です。そのためアサンテでは、施工前の調査で調査員が床下や屋根裏などに入り、被害状況や原因を一つひとつ目で確認しています。調査後は、写真などを用いて状況説明をしています。
アサンテが大事にしているのは、お客様に対するわかりやすさです。昨今では、お客様の「科学的な、確かな情報を得たい」というニーズが高まっているため、これに応えられる手法の開発が求められています。そのためアサンテでは、調査報告や状況説明をよりタイムリーにお伝えできる手法を検討してきました。
施工の大部分は、床下や屋根裏など、厳しい環境下での作業です。それゆえ、技術員には特殊な技術や経験、知識が求められます。シロアリ防除の施工は、通常の環境では全く苦にならない移動や作業でさえ、大変な労力と細心の注意を要します。そのため時間もかかってしまいます。
また、入念な施工をするためにやむを得ず、お客様の同意のもとで、 家の一部や壁面などに穴を開けたり取り壊したりする場合もあります。
このような、狭い箇所や人が入れない箇所の施工で大事なことは、より安全に効率良く作業することです。それを実現できれば、当社やお客様のコストダウンにつながると同時に、サービス品質のさらなる向上が図れます。
アサンテでは、こうした課題を根本から解決することに以前から取り組んできました。その手段の一つとして検討していたのが、日本が世界に誇るロボット関連技術の活用です。そして2006年より、経済産業省が実施する「サービスロボット市場創出支援事業」による開発費支援を受け「シロアリ防除ロボット」システムの開発に着手しました。
経済産業省「サービスロボット市場創出支援事業」(2006年、2007年)
アサンテの 「シロアリ防除ロボット」の開発は、2006年、2007年に経済産業省が実施する「サービスロボット市場創出支援事業」に採択されました。開発はアサンテが中心となり、プロジェクトチームを編成しました。チームを組んだのは、NPO法人国際レスキューシステム研究機構とメーカーなどの数社です。
また、NPO法人安全工学研究所のご指導のもと、サービスロボットにおける安全基準に沿った高い水準のリスクアセスメントを実施しました。
プロジェクト参加法人(当時)
株式会社アサヒ電子研究所 | (ロボット製造管理・通信システム開発) |
---|---|
NPO法人国際レスキューシステム研究機構 | (ロボットシステム研究開発) |
有限会社RTソリューション | (プロジェクト総括・ロボット製造責任者) |
MHIソリューションテクノロジーズ株式会社 | (カメラ関連部品製造) |
有限会社スリーディーデータ | (各種計測システムの導入検討・性能試験) |
NPO法人安全工学研究所 | (安全工学に基づく安全認証指導) |
有限会社ナカタテクスタ | (ロボット本体製造) |
株式会社スリーS電器製作所 | (制御部品製造) |
アサンテは、サービスロボットの研究開発事業を通じて、業界全体の認知度やイメージの向上を図るとともに、ロボット関連分野とサービス産業分野とが連携、発展する社会の実現を願っています。