トコジラミ防除
トコジラミ(南京虫)とは
トコジラミは英語ではBedbugと呼ばれ、ベッド(=bed)の虫(=bug)の文字通り、ベッドにわく虫です。トコジラミは、カメムシやセミの仲間で、シラミの仲間ではありません。体長は成虫で5〜8mm、幼虫で1.5mm程度です。孵化した幼虫は、5〜6週で成虫になります。1匹の雌成虫は1日に5〜6個、生涯に200〜500個も産卵します。
トコジラミは夜行性で、就床中の人を吸血します。蚊などのように疾病を媒介することはありません。しかし、体質により強い痒みを引き起こしたり、ときには眠れなくなったりする場合もあるので、被害は深刻です。昼間は、ベッドのマットレスや壁、家具、カーテンの隙間などの人目につきにくい場所に潜んでいるのが特徴です。トコジラミが発生した場所には特有の微臭があります。成虫は吸血なしでも1年程度生きています。
トコジラミ
吸血された人の足
寝具裏の被害
急増するトコジラミの被害
トコジラミは1960年代に激減しました。しかし近年、世界各国で吸血被害が急増しています。日本も例外ではなく、マスコミも多く取り上げている現状です。徐々に発生状況は深刻化しています。特にホテルなどの宿泊施設では、海外からの旅行者が旅行カバンと共にトコジラミを持ち込むケースが増加しています。ホテルに持ち込まれたトコジラミは、旅行者や清掃者などに付着するなどして部屋から部屋へ移動し、短期間でホテル内に被害が蔓延してしまうケースも少なくありません。
宿泊施設で宿泊者の被害が発生した場合は、訴訟問題につながるなど、施設の信用問題になりかねません。欧米の宿泊施設では、宿泊者によるの高額訴訟が数多く起こっています。宿泊施設にとって問題なのは、信用の失墜と宿泊キャンセルなどによる経営的な損失です。また、トコジラミの駆除は困難であり、長期にわたる駆除期間が必要です。その間の宿泊部室の閉鎖による損失や、再開の見極め判断も大きな問題となってきます。トコジラミ問題の解決には、早期発見と精度の高い定期モニタリングが重要です!!
人の目でトコジラミを発見するのは困難
トコジラミ調査の最大の壁は"発見が非常に困難"であるということです。熟練した防除技術者でも目視調査による発見率は30%未満といわれています。人の視覚に頼った調査に高い精度は求められません。また、問題となるのが調査時間です。ホテルの通常の部屋であれば、一室あたりの調査時間は30分程度。トコジラミの生息有無に関わらず、調査にはどの部屋も同じ時間を要するため、全室を調査するには膨大な時間と労力が必要となります。このため、目視でのモニタリングは成立しない調査なのです。
トコジラミ探知犬が解決!
トコジラミ探知犬とは…
トコジラミ探知犬は、専門のドッグトレーナーによる、特定のニオイ探知訓練を受けた職業犬です。警察犬や麻薬犬、シロアリ探知犬と同様に、探知犬として認められています。人間よりもはるかに優れた嗅覚を生かして、トコジラミから発せられるニオイをかぎ分ける探知犬です。そのため、他の害虫を探知しません。トコジラミが大量発生している欧米では、300頭以上の探知犬がトコジラミ調査で活躍しています。
トコジラミ探知犬の調査には、多くのメリットがあります。
トコジラミ探知犬は、一般的なホテルの客室の広さであれば3~7分で調査を完了させることが可能です。トコジラミ探知犬は、ニオイを嗅ぎながら室内を一周歩くだけでトコジラミの存在を探知することができます。"いる/いない"がニオイだけで判断できるのです。トコジラミがいない部屋に調査時間をかける必要性もなく、目視調査に比べて格段にスピーディーです。
トコジラミ探知犬のトコジラミ発見率は約95%と大変に高い確率です。人による目視調査の発見率が30%未満に対して、トコジラミ探知犬なら発生初期でも高い精度でトコジラミを発見することができます。
また、当社のトコジラミ探知犬はハンドラーとの訓練を十分に重ねていることにより、吠えることはほとんどありません。異常を検知した場合は、静かな仕草でハンドラーに伝えます。
トコジラミ探知犬の活用により、トコジラミの早期発見と定期モニタリングを"高精度、短時間、低価格